予防歯科

月島いなば歯科の予防歯科ページ

予防歯科について

『痛いときだけ歯医者に行って治療をする』

この繰り返しでは、いずれ歯を失い、自分の歯で食事をすることができなくなってしまいます。
大切なのは、歯がなくなる前に原因にアプローチし、健康な歯はその状態が続くように・問題がある歯は問題を除去してできるだけ長く使える状態にしておくことが大切です。

虫歯のなりやすさは人によって異なります。自分自身の虫歯になりやすさや、磨き残しやすい場所などのリスクを把握することが大切です。それに加えて定期的なメインテナンスを継続し、落としきれない歯垢や歯石を取り除くことで虫歯の予防・最小限の治療で健康な歯を長くお使いいただけます。

「再治療を防ぐ」ために日頃からの予防をおすすめお勧めしています。

お口の中はメンテナンスフリーとは行きませんので、歯医者での歯ブラシの仕方を実践することと合わせて、定期的なチェックとメンテナンスをお勧めしています。定期的にメインテナンスを行うのと行わないのでは、歯周病の進行に差が出ることがわかっています。

特に歯医者に一年以上行っていない方はこの機会に受診してみてはいかがでしょうか。

歯石とは、歯垢が石灰化し石のように硬くなり歯に強固にくっついたものです。

歯石の表面はザラザラとしていて、歯垢が付着しやすい環境です。表面の歯垢が石灰化すると歯石はさらに増大して歯茎を圧迫し悪影響を及ぼします。

歯周病や虫歯の進行抑制・予防には歯石の除去が不可欠ですが、ご家庭での歯磨きで取り去ることができません。無理に取ろうとすると歯茎を傷めてしまうこともあります。歯科医院にある専用の器具や機械を用いて、丁寧に取り去る必要があります。

バイオフィルムとは、細菌が環境に合わせて生き延びるために作り出す細菌の集落を意味します。

口の中で問題となるバイオフィルムは歯垢（プラーク）を意味します。生き延び・増殖するために歯の表面に寄り集まり、へばりついて細菌の集落を作り出しています。歯垢（プラーク）1g中に1000億の細菌がいると言われています。

この細菌の塊の中に虫歯や歯周病の原因を作る細菌がひしめいています。

歯肉の検査では、歯と歯肉の隙間である歯周ポケットの深さを測ります。

このとき、歯茎に炎症があるかを見るために歯周ポケットからの出血の有無も炎症の目安として確認しています。歯肉の上に覆いかぶさるように歯石がついている場合は、歯石を取り除いた後もう一度部分的に検査を行うこともあります。

歯周ポケット検査と合わせて、歯の動揺も確認します。正常な状態でも歯はわずかに動きますが、歯周病があると歯の動揺が大きくなります。動揺が大きいほど歯周病が進行していることを意味します。

クリーニングは、保険の範囲内で歯周病治療として行います。クリーニングを行うことで、虫歯や歯周病の予防・進行抑制・口臭の原因除去へ直接的な効果があります。

その他にも、誤嚥性肺炎予防と口腔ケアの関連性についてはよく知られていますが、最近では全身疾患（糖尿病・感染性心内膜炎・低体重児出産・インフルエンザなど）との関係性も指摘されています。

セルフケアと合わせてクリーニングを行うことでお口の中の健康を手に入れ、全身の状態の向上にも効果が期待できます。

歯周病検査を行うことで、現在の歯周病の状態について把握・診断を行います。

セルフケアの確認を行い、十分でない場合は歯磨きの指導（TBI）を行います。この際、歯についている磨き残しを可視化するために染め出しを行うこともあります。当院ではセルフケアを重視しています。状態によってはTBIに時間を多くかけることもあります。

専用の機械を用いて歯石の除去（スケーリング）を行います。歯石が多くついている場合や②の行程に時間がかかる場合にはお口の中の歯石を何回かに分けて行います。

最後に歯の表面の仕上げ磨きを行います。